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ホームパーティのインテリア



おもてなしの心

一期一会、一瞬一瞬今という時を大切に、一生に一度、この出会いこの時間をかけがえのないものに。日本の伝統文化にいきづいているのは、やはり「おもてなしの心」でしょうか。
忙しい現代、日常のなかに、日本人のもつ細やかな感性が忘れ去られるのは淋しいものです。この忘れかけた「おもてなしの心」を呼び覚ましたいという想いを込めて考え、空間をつくっています。「おもてなしの心」は、美しい日本文化であり、人と空間と場の空気をいきいきとさせる魔法のようなもの。なかでもホームパーティは誰もが出来る、おもてなしのひとつです。

ホームパーティは気軽に自分スタイルで


ホームパーティ、楽しいけれどいざ自分が催すとなるとちょっと億劫、そう思われている人が多いはず。家は狭いし掃除に料理も大変、確かにそう考えると億劫になりがちです。
でもホームパーティの主役は?と考えると、それは人との出会いや会話を楽しんだり、その場にいる空気を楽しむこと。料理やお酒は会話を楽しむ潤滑剤。招く側が一緒に楽しんではじめて素敵なホームパーティになります。招く側が料理のために台所に籠もってばかりでは、ゲストの表情やどんな会話が交わされたのか、どんな雰囲気だったのかも解らず、あとに疲れだけが残る。それでは、ゲストにもかえって気遣いさせてしまいます。
例えば料理はケータリングにするなど、まず合理的に自分の出来る方法からはじめて、回を重ねるごとに個性ある自分スタイルのホームパーティにステップアップしていくのも楽しいものです。
一度きりにならないためにも、肩の力を入れずに、気軽に自分も楽しみながらがとても大切なことです。

目的(T.P.O)に合わせたホームパーティ/time時間、place場所、occasion場合
?はじめはテーマとイメージ設定から?

とはいえ、何からどうしたらいいのか解らないという声もよく聞くところです。まずはじめに考えることは、ホームパーティの目的は何?ということ。別に特別な記念日でなくても、「美味しいお酒を頂いたから、みんなでワイワイ飲みたい」でも良いのです。何となくではなく、何か目的や自分なりのテーマを見つけてホームパーティを考えると、次々にアイディアが出てきて、準備する時間が楽しくなります。友だちと一緒に考え準備するのも、テーマがあると会話も弾み、一緒につくりあげる楽しみも大きくなります。色、国、映画、音楽、花、食材、器、お酒、その時来られるゲストと季節感を考えればテーマは何でも良いのです。同時に具体的なことをチェックしながら考えることも大切です。
例えば
子どもの誕生日→ 楽しさ、ピクニック気分、ガーデンパーティ、
イメージカラー:黄色
クリスマス  → 大人の雰囲気、ワインパーティ、キャンドルの炎、
イメージカラー:ブルー+シルバー
具体的チェック項目
◇目的 :何のためのパーティか?
◇ゲスト:カジュアルかフォーマルか? 顔見知りか?
◇人数 :人数は?スペースはどれくらい必用か?→着席、立食、屋外
◇時間 :ランチタイム、ティータイム、ディナー→料理をどうするか?
◇スタイル:カジュアルかセミカジュアルかフォーマルか?
◇予算 :予算枠を決めて枠内で考える


五感に響く演出

せっかくのホームパーティ、いつもと違って非日常性、空間を演出する絶好の機会です。どうしたら心地良く、ゲストを楽しませることが出来るか。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、これら五感に響く演出をしたいものです。視覚-色、光(インテリア、料理、花)聴覚-音楽、会話 嗅覚-香り(料理、お酒、香、アロマキャンドル、花) 味覚-料理、お酒 触覚-手触り(リネン、食器)。
五感のなかでも特に、目から入る視覚の情報は情報全体の87%、情報の大半を占めています。
視覚情報のインテリアは招き入れる雰囲気をつくり、目を楽しませ、パーティに話題を提供してくれる大切な脇役者です。パーティのテーマに応じてインテリアテーマを決め、アプローチ、玄関の扉を開けた瞬間、部屋に入るまでの廊下、パーティの場と頭の中に情景を思い描きながら考えると、ストーリー性のあるインテリアを演出することが出来ます。ホームパーティの本といえば、料理かテーブルコーディネートの本しか見あたらないのですが、パーティの雰囲気はテーブルの上だけでつくられるものではありません。その家に一歩足を踏み入れた瞬間から、醸し出される雰囲気があり、その日のホームパーティのテーマ、物語が始まっています。雰囲気は空間全体から感じるものなので、テーブルが豪華に飾られそこだけが別世界ではかえっておかしな感じがします。アクセントとして強弱はつけながら、空間全体としてバランスを考えテーマのある演出をすると、印象に残り非日常を感じさせるインテリアになります。
物語の舞台を創るように、空間全体を意識した演出をすると、そこから会話も弾み心に残るパーティになります。
もちろん、はじめは気軽に出来ることから、億劫にならないことが基本。自分なりにステップアップするとき、自分が興味があり、ゲストが喜んでくれそうなことからテーマに糸口を見つけインテリア演出を考えてみてください。回を重ねるごとに、普段から空間を意識し、どうコーディネートすれば素敵になるかを考える習慣がついてきます。人の目を意識することでコーディネートセンスが磨かれ、次のホームパーティのテーマを考えるのが楽しくなります。

同じ空間でもソファカバーの色、絵画や花を変えるだけで、いつもと違う空間に。

カラーコーデイネート

いつもの空間をパーティの空間へ、日常から非日常へイメージを変えるには、色の演出が効果的。まず、パーティーのテーマを決めてから考えるのは、どんな空間のイメージや雰囲気にしたいのか。テーマに合わせてテーマカラーを決めると、インテリアのカラーバランスを考えやすくなります。
日本ではオフホワイトやベージュ、茶やグレー系の濃淡といったベーシックな色でインテリアをまとめたものが多いですね。これら背景となる色は、色自体の主張が少ないので、テーマカラーを生かしやすいもの。テーマカラーをベースにサブカラーやアクセントカラーで変化を出し、イキイキとした色演出を楽しめます。
色演出には、季節感を取り入れ、カーテン、テーブルクロスやクッションといったファブリック類、花、絵、小物などの色を分量と場所を効果的に考えレイアウトしてください。

どの色を選び組み合わせるかは、色の性格や配色特性を知っておくと選びやすく、例えばビビットトーン、ペールトーンといったようにトーン(色の調子)を合わせると失敗が少なくなります。同じ色でも、素材によって雰囲気が変わるので、色と同時に素材感も考え組み合わることも忘れずに。



ビビットトーン
ペールトーン
ダークトーン
ライトグレイッシュトーン
◇色の組み合わせとイメージ 
・反対色(補色) → イキイキとした、はっきりとした、ドラマチック
・類似色 → 落ち着いた、馴染みやすい、上品、あっさりした


◇色の性格
例えば
・子どもの誕生日 → イメージカラー:黄色+サブカラー:青→ ビビットな反対色でイキイキと元気な感じ
・桜花見の宴  → イメージカラー:ピンク+サブカラー:グリーン+緋毛氈→優しい感じにドラマ性をプラス
玄関扉を開ける→緋毛氈の敷かれたホールに大ぶりの桜の生け花→非日常空間への誘い
パーティの場へ→ピンクのテーブルクロスに淡いグリーンのナプキン、全体をパステルトーンでまとめ、 アクセントに漆器の緋色



光の演出


1.一室多灯

ホームパーティが夕方から夜にさしかかる時間なら、照明の演出は場の雰囲気をつくる大きな要素です。 昼間から夕方、夜へと時間の経過につれて雰囲気の変化を演出すると、昼の顔と夜の顔、ひとつの空間に違ったイメージをつくり、パーテイをより印象深いものにしてくれます。
時間や雰囲気によって変化を出すためにも、照明は部屋にひとつではなく、何種類かの組み合わせが出来るよう一室多灯に。フロアライトで床を照らしたりスポットで天井を照らしたり、直接照らすのではなく、床や壁、天井などに一端光を反射させる間接照明は、柔らかい光となり雰囲気のある空間をつくることが出来ます。ローソクなどのキラキラした光は、陰影をはっきりさせ奥行きのある表情と安らぎをつくり、肌の色や料理を美しく見せてくれる効果的な光です。


2.光の質

光の色は空間の雰囲気を決める大きな要素です。蛍光灯の白い光よりも白熱灯の温かみあるオレンジ色の光の色が、パーティの雰囲気を演出するには効果的。照明器具を変えるのは大変でも、球の色を変えるのは簡単。同じ蛍光灯でも色を電球色にするだけで、雰囲気が柔らかくなります。
ただ、白熱灯と違って蛍光灯は陰影をつくりにくいので、部分的にキラキラ光るローソクやクリプトン球を使うとアクセントの利いた光の演出が出来ます。ローソクを水に浮かべて楽しむフローティングキャンドルは、揺らぐ光が水に反射し、鏡面効果でより幻想的に空間を演出してくれるアイテムです。
光の強さも大切な要素。明るさを調節できるライトコントローラがあれば、夜が深まるにつれてだんだん暗く落ち着いた雰囲気にしていくことが出来ます。明るさを調節出来ない場合、部屋全体を照らす照明から、部分を照らす照明の組み合わせを考えます。光の強さを調整できるコントローラ付フロアスタンドは、手軽に演出しやいアイテムです。
照明を布や和紙で覆い、光の色や強さを調節することもひとつです。熱がこもらない工夫をして、インスタントオリジナル照明に変化させるのも面白いものです。


3.光の位置

光の色や強さと同様、大切なのが光の位置。一室多灯でも、時間の経過とともに、天井灯の光を弱くしブラケットを付ける、フロアライトをつけるなど、光の重心をだんだん下にもってくると落ち着いた雰囲気をつくることが出来ます。着席スタイルのディナーでは、全体照明を少し暗くテーブルの上を明るくすると、求心的で料理がひきたち美味しく見え効果的。天井灯を消して、フロアライトやローソクの光だけでホームバーの雰囲気をつくるのもおしゃれです。
照明はただ空間全体を明るくするのではなく、明暗のコントラストをつくり、陰影を生かし、空間に奥行きのある表情をつくること。光の島をつくるように欲しいところに欲しい光で、光の演出をしてください。

ホームパーテイのスタイル

私が良く催すカジュアルスタイルは、次のようなものがあります。
カジュアルスタイル
1. 大皿料理がメインのビュッフェスタイル
2. 一品持ち寄り POTLUCK PARTY
3. 食べるイベントMAKE-YOUR OWN スタイル
4. 創るイベント料理教室スタイル
ビュッフェスタイルと POTLUCK PARTYが一番気軽なところです。
ビュッフェスタイルは数々の大皿料理は、テーブル、器と料理のコントラストだけで華やかなムードをつくってくれます。料理はただ無造作に並べるのではなく、サービスのしやすさと器の大きさや色の配置を考え、リズムを感じるものに。大きな机一杯に並べるのも良いのですが、並べ方にも物語性、テーマがあると違う面白味があります。
一品持ち寄りPOTLUCK PARTYでは、それぞれの家庭料理、自慢の一品を楽しめる良い機会です。おもたせは気に入った店の一品やお酒も歓迎。メイン料理を何品かつくっていれば次々おもたせ料理が増えていくので、次の料理は何かな?という楽しみがあります。料理名とつくった人や買ってきた店の名前を書いたカードやフラッグを添えると、レシピのお披露目や料理のエピソードをきっかけにして会話も弾むものです。自分の料理レパートリーも増えるので、私は好きなスタイルです。
人数が少なければ着席で、多ければ立食で。部屋の大きさやイスの数によって自由に考えることが出来ます。 着席の時は、会話が弾む人数で、席の配置を良く考えて。立食の時は料理コーナー、ドリンクコーナーとブースをつくり、空間全体としてのアクセントブースとして、人の動きやすさを考えた配置に。

「おもてなしの心」をもって、その時その場その出会いを大切に。物語をつくるように、舞台をつくるようにインテリアを演出し、個性が光る素敵なホームパーティをつくってみては如何でしょうか。





 
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