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暮らしのインテリアアドバイス1



<記憶に刻まれる場面 1>

月間KOBECCO 7月号掲載 -2004


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子どもの頃、遊び友達が男の子だったせいか秘密基地を作るのが好きだった。
廃屋の片隅だったり、現場の跡地に置き去りにされたドラム管だったり、山の小さなくぼみだったり。誰も知らない大切な空間、自分だけの隠れ家。そこに友達を連れていくことは、秘密を共有する絆の証のようなもの。
私の記憶に刻まれたこの楽しい場面は、大人になっても変わらない。

 住まいを考えるとき、出来れば小さな部屋を一つつくることを心がけている。二帖か三帖の小さな部屋は、中途半端なようだが、とても豊かな空間になる。スケールを小さくし、天井を低くする。リビングや居室の高天井は開放的で心地よいが、少し背をかがめて入る出入口や、小さな部屋のスケールもまた、大きさで計れない楽しみがある。隅っこにうずくまり隙間から大空間を垣間見る楽しみは、人の本能によるものかもしれない。

小空間は、子どもの頃大切にした秘密基地のように、瞑想空間となり自分にとっての小宇宙となる。 ハシゴを登りロフトへ到る。天窓をつくり星を眺めたり、テラスに延びる内から外への展開を楽しむ。友人との膝をつき合わせた月見酒もまた楽しい。
「日常の中に非日常をつくる」そんな仕掛けに一役かう小空間。 例え小住宅であっても、もったいないと思わずに考えてみてほしいもの。山椒は小粒でピリリと辛いが、小空間は忘れかけた感性を呼び覚まし、豊かな時間が流れる大切な居場所をつくってくれる。



1,2 小住宅の開放的LDKに設けた、宙に浮かぶようLOFT。
   2帖の小さな畳空間は、夜には光る行灯となり、瞑想空間ともなる。

3,4 和室に続く、隠れ2帖茶室。小さなスケールは亭主と客の特別な空気を楽しむ一時をつくる。

5  住宅の中心に位置する円形トイレ。空や星を眺め一人を楽しむトイレもまた瞑想空間。




 
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